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「薄毛は、止まったらゴールじゃない」——23歳から順番を間違えた美容師の話|春日市FALAP

2025.11.19
「薄毛は、止まったらゴールじゃない」——23歳から順番を間違えた美容師の話|春日市FALAP

「薄毛って、結局どうすればいいんですか」——カットの合間に、この質問は本当によく受けます。先に書いておくと、僕自身も23歳ごろから同じ悩みを抱えてきた当事者です。ただ、この記事は「生えたかどうか」の話ではありません。何を試して、どこで順番を間違えて、いま何を思っているか。春日市のメンズサロンFALAP、店長・拓朗(美容師歴20年以上)が、自分の話として書きました。

この仕事を20年以上やっていると、同じ悩みを抱えた大人の男性に、本当によく会うんですよ。

そして実は——

 

僕自身も、その一人でした。

— 30秒でわかる4コマ —

4コマ要約: 閉店後の店先で「昔は、ずいぶん探し回っていた」と振り返るタクロー。回想ではラベルのないボトルを手にした若い自分。順番があったんだよ、と看板犬ファラブルに話し、二人で並んで帰っていく

 

「だんだん」だから、人は動けない

たぶん、あなたも似た入り方をしているんじゃないかなと思います。

最近、トップのボリュームが出なくなってきた。

鏡を見たとき、ふと老けた気がした。

朝セットしても、夕方にはペタンとする。

どれか一つでも思い当たるなら、いま誰にも言えない不安を抱えているはずです。

僕も、まったく同じでした。

ただですね、「ある日、鏡の前で固まった」みたいな瞬間は、なかったんですよ。

だんだん、だんだん、です。

朝、いつもどおり前髪を上げる。その手ごたえが、少しずつ変わっていくんです。抜け毛も増えました。でもそれより、「毛が細くなってきたな」という感覚のほうが先でした。

もともと、くせのある髪でした。そのくせが強くなってきて、前髪のコシが落ちていったんです。

23歳ごろの話です。美容師なのに、自分のことが一番わかっていませんでした。

この「だんだん」が、けっこう厄介でしてね。昨日と今日で差がないので、今日決めなくていい、明日でいい、になるんです。

しかも、口に出しにくいんですよね。言った瞬間に「気にしすぎだよ」で終わるので。

だから僕も、誰にも相談しませんでした。

そこから僕は、2年間、間違え続けます。

 

「薄毛に効くシャンプー」を探し続けた2年間

23歳で気づいてから、25歳でクリニックに行くまでの2年間。僕はひたすら、シャンプーを探していました。

日本にいた最初の1年は、ドラッグストアです。「育毛」と書いてあるものを、片っ端から。1本使い切るたびに「次こそは」と思って、また新しいのを買って。

洗面台に置かれたたたんだ白いタオルと、ラベルのない無地のボトルが3本並ぶ様子

そして24歳のころ、僕はオーストラリアに渡ります。現地の美容室で、美容師として働くためです。結局、4年半ほど向こうにいました。

なので、この2年の大半は、日本にいないんですよ。

で、ここで出てきたのが水の問題です。

オーストラリアは硬水なので、髪が硬くなって、ガサガサになる。髪質そのものが、多少変わりました。

働いていたのは日系のサロンだったので、店のシャンプー自体は良いものでした。ただ、僕が欲しかったのはそれじゃないんです。「育毛」とか「ボリューム」をうたう、薄毛のためのシャンプー。それは向こうには置いてありませんでした。

だから家のパソコンでGoogleを開いて、気になったものを探して、日本から送ってもらう。それ専用の買い方をしていました。

当時はスマホもSNSもないですからね。出てくるものの多くは広告でした。

広告ばかり見ているから、余計にまっすぐ騙されにいく。

「髪が生える」と大きく打ち出す会社も、何社もありました。道は「クリニックに行くか、シャンプーを続けるか」の二択にしか見えなかったんです。

テレビでよく見かける人たちが「生えた」と言っているシャンプーにも、もちろん乗りました。

でも、鏡に映る自分は変わらなかった。

僕の場合は、何も起きませんでした。

あとになって、あの人たちはシャンプーだけじゃなかったらしい、と知ります。本当のところは確かめようがないですけどね。あのころ大きかった会社の看板も、いまは「増毛」のほうに変わって見えます。理由は、僕には分かりません。

はっきりしているのは、ひとつだけです。僕がシャンプーだけで2年粘って、何も変わらなかった。

頑張りが足りなかったわけじゃないんです。頑張る場所が、違っていたんです。

それに気づいたのは、2年たってからでした。

クリニックのドアの前で、僕は一回止まりました。

 

僕が25歳で選んだ順番(ここは医療の話です)

ここから先は、僕が医師から説明を受けて理解している範囲の話です。美容師が医療の話をするので、そのつもりで読んでくださいね。

25歳のころ、日本に帰ったタイミングで、僕はそのドアを開けました。

そこで出されたのが、フィナステリドという成分の入った薬でした。当時はプロペシアという名前の薬です。それを、そのまま飲み続けました。

そのあとで分かったんですが、父も同じ成分の薬を飲んでいたんですよ。父のほうはジェネリックで、値段が安い。それで僕も、そちらに切り替えました。

同じ道を通った人が身内にいたのは、正直、大きかったです。

それから、もう17、18年になります。

飲み始めて半年くらいで、手ざわりが変わったのを覚えています。僕の場合は、進行が止まったというのが実感です。

薄毛の進行に対して、医学的に有効性が確認されているのは、いまのところ治療(薬)だけだと僕は理解しています。

「薬は怖い」も、よく分かります

副作用がゼロというものではありません。何がどう出るかは人によるので、そこは必ず医師に聞いてください。

僕が言えるのは、ひとつだけなんです。

漠然とした不安で避けるんじゃなくて、知ったうえで自分で選ぶ。それができたら、あとはどっちを選んでもいいと思っています。

ここまでが、医療の話です。

 

進行が、止まった。

多くの人は、ここで安心します。僕も安心しました。

でも——

 

「止まったら終わり」じゃない。そこがスタートラインです

ひとつ、美容師として言わせてください。

「薄毛さえ止まれば、それでいい」と思っている方、けっこういるんですよ。気持ちは、痛いほど分かります。僕もそうでしたから。

でも、そこはゴールじゃありません。

スタートラインに、立っただけ。

最近、「子どもが生まれました」と、嬉しそうに話してくれた方がいました。ものすごく嬉しい話です。でも、生まれた日で終わりじゃない。そこからが本番ですよね。

髪も、同じだと思っています。薄毛が止まった日から、見せ方のほうが始まるんです。

本数は守れていても、細くてコシがない。セットしてもすぐ潰れちゃう。それだと、周りからの印象は変わらないんです。

むしろ、「髪はあるのに、なんか老けて見える…」——うちに来られる方から、実際に出てくる言葉です。

本当に欲しいのは、たぶん本数じゃない

本当に求めているのは、たぶん「毛を増やすこと」そのものじゃないんです。もっと深いところにある『自分がどう見られたいか』という評価だと思うんです。

  • 若々しく見られたい
  • 仕事で「信頼できる人」に見られたい
  • 久しぶりに会う人から「なんか若返った?」と言われたい

だから僕は、ここだけは言い切ります。

『髪が“生える”こと』と、『かっこよく見えること』は、全くの別問題です。

薄毛が止まることは、通過点でしかありません。

順番にすると、こうです。薬で止め、ケアで魅せる。止めるのは医療の仕事で、魅せるのは質感の仕事です。

スタイルをつくるのは美容師です。でも、その素材力を高められるのは、あなただけです。

では、その素材は、どこでつくられているのか。

特別なところじゃありませんでした。

 

止める、整える、魅せる

僕がたどった順番は、結局この3つでした。

  1. 止める——体の内側で起きていることは、医療に預ける
  2. 整える——毎日の洗い方と乾かし方で、素材を守る
  3. 魅せる——その素材を、美容師が形にする

素材をつくっているのは、2番の毎日なんですよ。特別な道具も、特別な時間もいりません。洗い方と乾かし方は、別の記事にまとめています。

住宅街の玄関先に置かれた木のプランターの湿った土と、ふちに置かれたじょうろ、小さな芽

23歳の僕は、2番から入って、2年をなくしました。

ただ、17、18年やってきて、いちばん思うことは別にあるんです。

 

まとめ:数えているのは、髪の本数じゃない

この記事の要点

  • 気づき方は「ある日突然」じゃなくだんだん。だから先送りになる
  • 23歳から2年シャンプーを探した(大半はオーストラリア)。僕の場合は何も起きなかった
  • 25歳、日本に帰ったタイミングでクリニックへ。いま17、18年。僕の場合は、進行が止まった
  • 止まったところはゴールではなくスタートライン。薄毛の解決は通過点
  • 順番は、止める・整える・魅せる

よくある3つの質問

Q結局、何から始めればいいですか?

Aまずは、体の内側の話を一度プロに見てもらうこと。次に、毎日の洗い方と乾かし方。最後に髪型です。2番目から始めると、僕みたいに時間を使いますよ。

Qまだそこまで気にならないんですが、早すぎませんか?

A「だんだん」なので、気になってからだと、もう少し進んでいることが多いです。僕は2年待ちましたけど、その2年は正直、惜しいです。ただ、いつ動くかを決めるのはご本人ですからね。

Q美容師には、どこまで聞いていいものですか?

A髪と頭皮の見え方、髪型でどこまでカバーできるか、家でのケア。ここは遠慮なく聞いてください。薬の話は「自分の場合はこうでした」までです。

 

結局、悩みの本当の中身は、髪そのものよりも『自分に対する評価』と『自信』なんだと思います。

髪が何本あるかを数えている人は、たぶんいません。数えているのは、鏡の前に立ったときの気分のほうです。

その気分は、止まった日からつくり直せます。少なくとも僕は、そう思ってこの17、18年をやってきました。

春日市のFALAPは、JR大野城駅・西鉄白木原駅が最寄りです。カットのついでに「これ、どう見えてます?」で大丈夫ですよ。

ファラブル
ファラブルのひとこと

タクローは、止まった日をゴールにしなかった。……そこからのほうが、ずっと長い。

 

整えるほうから始めるなら、入り口はここです。あなたの髪が、今どんなタイプか。

FALAP公式LINEに髪質タイプ診断(7問・30秒)を置いています。答えると、あなたの髪質タイプと、それに合う一本がわかりますよ。

診断のあと、そのままご予約もできます。

髪質タイプ診断をやってみるLINEで7問・30秒

合わなかったらいつでも離れてOK。

判断はあなた次第ですからね〜!!

では!!

Love and Peace!!

店長 拓朗
Written by
FALAP 店長 拓朗
骨格・髪質・ライフスタイルに合わせたカウンセリングが得意。
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