薄毛が気になる人の、夜と朝——洗うのは「その日つけたもの」だけでいい|春日市FALAP

「じゃあ、シャンプーは何を使えばいいですか」——薄毛の相談を受けると、最後は必ずここに来ます。先に書いておくと、この記事は「これを使えば止まる」という話ではありません。落とすもの、乾かすまでの手順、それと、僕が自分でシャンプーを作った理由。春日市のメンズサロンFALAP、店長・拓朗(美容師歴20年以上)が書いています。
薄毛の話は、別の記事に書きました。僕が23歳で気づいて、順番を間違えた話です。
そこで書ききれなかったのが、毎日のほうです。
今日は、手を動かす話です。
— 30秒でわかる4コマ —

「薄毛に効くシャンプー」は、ありませんでした
最初に、いちばん言いにくいことを書いておきます。
僕は23歳で薄毛に気づいて、そこから2年、シャンプーを探し続けました。その2年で何をしていたかは、別の記事にまとめています。結果だけ言うと、僕の場合は、何も起きませんでした。
だから、薄毛の相談を受けたときも、僕が最初に言うのは同じです。
まずはクリニックへ。「うちのシャンプーを買ってください」とは、まず言いません。
売っている側がこれを言うのは、正直、けっこう勇気がいるんですけどね。
じゃあ、シャンプーは何のためにあるのか。
ここを取り違えたまま毎晩洗っていると、その時間がまるごと、もったいないんです。
じゃあ、シャンプーは何のためにあるのか
まず、薄毛のときに何が起きているのか、からです。
髪が抜けて「なくなる」ことだと思われがちなんですけど、違うんですよ。
細く、短くなっていくんです。
一本一本が、前より細い。前より短い。それが集まると、地肌が透けて見える。
そして、この「細く短く」を起こしているのは、頭皮の表面じゃありません。
体の内側です。
ホルモンの影響で、毛が太く育ちきる前に生え変わってしまう。「抜け毛が気になる」と言ってうちに来られる方は、ほとんどがこのタイプです。あくまで僕の体感ですけどね。
体の内側で起きていることに、外から塗るものだけで届くか。
届かないんですよ。だから僕の2年間は、何も動かなかった。
シャンプーは、汚れを落とすための道具じゃありません。理想の髪に近づけるための道具です。
今ある髪を、どこまで立ち上げられるか。どこまで清潔に見せられるか。持ち場は、そっちです。
止めるのは医療の仕事で、見せるのは土台の仕事。役割が、そもそも別なんです。
この順番の話をするとき、僕の頭の中にはずっと同じ絵があります。
畑です。
畑の話——土が弱っているのに、肥料だけ変えても
髪を、畑で育てている作物だと思ってください。
- 肥料=薬(医療の領域)
- 水やり=毎日のケア(洗い方・乾かし方)
- 日当たり=生活習慣(睡眠・食事)
- 土=体の内側で起きていること
どれも大事です。ただ、順番があります。
土が弱っているのに、肥料だけ変えても作物は育ちません。
で、23歳から25歳の僕が何をしていたかというと。
水やりの道具を、買い替え続けていたんです。
じょうろを高いものに替えて、水の量を変えて、時間帯を変えて。育たないのを「まだ道具が良くないんだ」と思っていました。土には、一度も触っていません。
ただですね、反対に振れてほしくないことがあって。
土が元気になったら、水やりが要らなくなるわけじゃないんですよ。
肥料が効いて土が戻ってきたなら、そこからが水やりの出番です。
で、その水やりの道具を、僕は結局、自分で作ることになります。
なぜ、美容師が自分でシャンプーを作ったのか
「シャンプーで薄毛は止まらない」と言っている人間が、シャンプーを作っている。矛盾していますよね。
きっかけは、劇的な一場面じゃありません。
時代が流れると、髪に求められるものも変わります。それに、僕自身が年を重ねました。もっとボリュームが欲しい、と自分が思うようになったんです。
「こういうのがあったらいいな」。それが最初でしてね。
もうひとつ、現場に立っていて感じることがあって。
男性は、髪にわりと疎いんですよ。
最近は男性の美容の話も流行っていますけどね。それでもシャンプーにこだわる人は、意外なくらい少ない。
でも、男性がかっこよく見えるかどうかは、髪型が占める割合がかなり大きいんです。
だったら、そこに合う一本がいる。そう思って作りました。
本音を言うと、僕が切りやすいからです
僕自身が、切りやすいように作りました。
トップにボリュームがあると、スタイルはつくりやすいです。逆に、根元が寝たままの髪は、どう切っても決まりません。
だから、そうなる土台を持ってきてほしい。そのための一本です。
できることは、頭皮と毛髪をすこやかに保つこと。髪にはり・こしを与えて、根元の立ち上がりをサポートすること。そこまでです。生やす道具ではありません。
うちにはもう一本、LIGHTというのもあります。LIFTでは強いと感じる方へ、という位置づけです。使っているのは女性だけじゃなくて、男性でも半々くらいですね。
使ってくださった方の感想も、少しだけ載せておきます。増えたという話ではなく、使い心地の話です。





ただ、道具を替えただけだと、正直そんなに変わらないんです。
今日いちばん書きたいのは、ここからでしてね。
落とすのは「その日つけたもの」。乾かすまでで1セット
まず、いちばん大きい勘違いから。
落とすのは、頭皮の汚れじゃないんですよ。その日、髪につけたものです。ワックス、オイル、スプレー。あれを翌日まで残さない。目的はそれだけです。
頭皮には、必要な脂があります。そこを削りにいく必要はありません。
そもそも、お湯だけで汚れの7〜8割は落ちています。残りの油性のものを落とすためにシャンプーを使う。それくらいの感覚でちょうどいいです。
なので、何もつけていない日は、お湯だけでもいいと思っています。毎晩やらないとダメ、とは言いません。
手つきだけ、変えてみてください
泡が行き渡ったら、指の腹を頭皮にピタッと密着させます。

『頭蓋骨から頭皮を剥がすように』動かしてください。
こするんじゃなくて、動かすんです。爪を立てて引っかくのは、やめておきましょう。
指の腹が頭皮に吸いつく感じがあれば、それで合っています。手のひらは浮いていて大丈夫です。
すすぎは、泡が消えてからもう少しだけ。ヌルつきが残ると、翌朝の根元が重くなります。
お湯の温度も時間も、僕は決めていません。人によって、つけているものが違いますからね。
「洗って終わり」だと、50点です
ここが、いちばん飛ばされているところなんですよ。
乾かすまでで、ようやく1セット。
僕はこれを「リセット」と呼んでいます。その日ついたものを落として、乾いた素の状態に戻してから寝る。それだけの意味です。
濡れたまま寝ると、翌朝の根元は、水の重みで潰れた形のまま固まります。

どんなに短い髪でも、乾かしてあげてください。短いほど、すぐ終わりますからね。乾かし方そのものは、別の記事にまとめています。
夜は守る、朝はつくる
夜と朝で、ドライヤーの役割は変わります。
夜は、守る工程です。乾いた状態に戻して、その日を終わらせる。
朝は、つくる工程。髪は、熱を当てて、冷めるときに形が決まります。だから朝、根元を濡らし直すと、寝癖ごと作り直せます。
温風で立ち上げて、最後に冷風で冷ます。ここまでやると、夕方までの持ちが変わります。
朝に濡らすかどうかは、寝癖の出方次第で大丈夫ですよ。
で、これを続けたら本当に変わるのか。
写真を1組だけ出します。ただ、これはケアの写真じゃありません。
変わったのは、本数じゃなくて質感でした
担当させてもらっているお客様の写真です。同じ方を、同じ角度から撮っています。



Beforeが2021年9月、Afterが2022年4月。7ヶ月です。
先に、はっきり書いておきます。
これはAGA治療による変化です。シャンプーで生えたわけではありません。
ここを混ぜて説明する人が多いので、うちでは必ず分けて話します。
そのうえで、横で見ていた美容師として、いちばん変わったと感じたのは別のところでした。
本数より、質感でした。
一本が太くなると、根元が自分の力で立ちます。光の返り方が変わって、毛先の揃い方も変わる。触ったときに指へ返ってくる硬さが、そもそも違うんです。
もちろん、これは僕の手の感覚です。数字で測ったわけではありません。
ご本人からは、こう聞いています。治療の初めのころは抜ける時期があって、正直、焦ったそうです。それが、だんだんコシが出てきた。
「周りからすごくびっくりされた」「どうしたの、ってよく聞かれる」。いちばん嬉しそうに話していたのは、そこでした。
そして、その質感を保つほうは、毎日の仕事です。
変化は、一晩では来ません
ちょっと想像してみてください。
- いきなり身長が10cm伸びていた
- 一晩で体重が20kg増えていた
- 昨日までフサフサだったのに、朝起きたら薄くなっていた
そんなことは、起きませんよね。
全部、気づかないくらいの小さな変化が積み重なった結果です。落ちるときも、戻るときも同じです。
しかも、その変化に気づくのは自分じゃありません。久しぶりに会った友人や、実家の家族です。
「なんか若返った?」と言われる日は、たいてい本人がいちばん忘れているころに来ます。
この記事の要点
- 落とすのは頭皮の汚れじゃなく、その日、髪につけたもの。お湯だけで7〜8割は落ちている
- 洗うのは指の腹で。こするんじゃなく、動かす
- 「洗って終わり」だと50点。乾かすまでで1セット
- 夜は守る工程、朝はつくる工程。熱を当てて、冷めるときに形が決まる
- 止めるのは医療の仕事。質感をつくるのは、毎日の仕事
よくある3つの質問
Qシャンプーを変えるだけで、薄毛は止まりますか?
A僕の場合は、止まりませんでした。2年やって、結果はゼロでした。薄毛の多くはホルモンが関わる話で、そこは医療の領域です。シャンプーの持ち場は、今ある髪をどう見せるかのほうですね。
Q「育毛」と書いてあるシャンプーは、意味がないんですか?
A意味がない、とまでは言いません。頭皮と毛髪をすこやかに保つという役割はあります。ただ、僕が23歳のときにやっていた「これ1本で何とかなる」という期待の持ち方だと、たぶん裏切られます。役割を分けて考えるのが、いちばん近道でした。
Q毎日洗わないと、不潔でしょうか?
Aそんなことはないですよ。ワックスやオイルをつけた日は、その日のうちに落としてください。逆に、何もつけていない日はお湯だけでも大丈夫です。朝に洗う派の方も、夜につけたものを残していないなら、そのままで構いません。
今日の話は、道具の話じゃないんですよ。
落とすものを間違えない。乾かすまでを1セットにする。やることは、この2つだけです。
それで、鏡の前で「今日の自分、ちょっといいかも」と思う日が増える。僕がやっているのは、結局それだけなんです。
春日市のFALAPは、JR大野城駅・西鉄白木原駅が最寄りです(駐車場4台)。カットのついでに「洗い方、これで合ってます?」で大丈夫ですよ。

落とすのは、その日つけたものだけ。……乾かすところまでで、今日はおしまい。
今日から変えられることは、これで全部です。あとは、自分の髪に合う一本を選ぶだけ。
FALAP公式LINEに髪質タイプ診断(7問・30秒)を置いています。答えると、あなたの髪質タイプと、それに合う一本がわかりますよ。
診断のあと、そのままご予約もできます。
合わなかったらいつでも離れてOK。
判断はあなた次第ですからね〜!!
では!!
Love and Peace!!
髪・頭皮・肌のお悩みは、LINEで。
記事で気になったことがあれば、お気軽にご相談ください。ご予約もLINEまたはお電話で承っています。





