定年したら、もう染めなくていい。——60代の身だしなみは「整える理由」を作り直すだけ|春日市FALAP

定年をきっかけに、髪から手が離れる人がいます。来る間隔が延びる。白髪を染めるのをやめる。うちで見ていても、けっこういらっしゃる気がします。ただ僕は、それを怠けだとは思っていません。整える理由が、ある日なくなっただけです。この記事では、定年後に身だしなみが崩れていく仕組みと、60代の髪に合わせたやり方の変え方、そして「もう染めない」を選んだ人にこそできる提案について書きました。春日市のメンズサロンFALAP、店長・拓朗です。
「定年してから、鏡なんてほとんど見なくなった」
こういう話、似たようなものを聞いたことがあります。
現役のころは毎朝きちんとセットしていた人が、気づけば一日中ジャージで、髭もそらない日が増えていく。
うちでも、定年をきっかけに来る間隔が延びる方は、けっこういらっしゃる気がします。
で、僕はそれを責める気が、まったくないんですよ。
20年以上この仕事をしてきて、はっきり言えることがひとつあります。
定年後こそ、見た目を少し整えるだけで、毎日が変わる。
今日はその話をさせてください。
— 30秒でわかる4コマ —

定年後に身だしなみが崩れるのは、怠けじゃない
定年後に身だしなみがどうでもよくなるのは、意志が弱いからじゃありません。
「整える理由」が、ある日いきなりなくなるからです。
現役のころは、毎朝スーツを着て、人に会って、名前と顔で仕事をしていた。だから自然と、髭をそって、髪を整えて、外に出ていたわけです。
ところが定年すると、その「会う相手」が一気に減ります。出勤もない。打ち合わせもない。すると「整える必要、もうないよね」となる。これ、すごく自然なことなんですよ。
だから僕は、そういう話が出たときにこう言います。
「サボってたわけじゃないですよ。理由がなくなっただけです」
ここを責められると、人はますます鏡から遠ざかります。
「どうせ誰も見てない」が、一番、印象を老けさせる
60代の見た目を一気に老けさせる一番の原因は、白髪でもシワでもないと思っています。
「どうせ誰も見てない」という諦めです。
その諦めは、髪型にも、髭にも、姿勢にも、同時に出ます。
気持ちはすごくわかるんです。人に会う仕事でもなくなって、誰も自分の頭なんて見ていない、と思う。
でも、正直に言います。人は思っている以上に、あなたを見ています。
奥さん、お子さん、お孫さん、近所の人、たまに会う昔の同僚。そして何より——毎朝の鏡に映る、自分自身です。
「誰も見てない」と思って整えるのをやめると、まず自分が自分を見なくなる。鏡の前を素通りするようになる。それが続くと、ある日ふと映った自分に「うわ、誰だこれ」となるわけです。
もうひとつ言っておきたいことがあります。
白髪も、シワも、それ自体がかっこ悪いわけじゃない。老けて見えるのは、整っていないときです。もみあげが下まで長く伸びている。襟足がぼんやりしている。そういう「手が入っていない状態」が、実年齢より上に見せます。
定年をきっかけに「もう染めない」を選ぶ方は、けっこう多い
現場で見ていて、定年をきっかけに変わることが、大きく2つあります。
- 来る間隔が延びる
毎月来ていた方が、2ヶ月、3ヶ月になる。全員がそうなるわけじゃないですけど、けっこう多いんじゃないかな、と思っています。 - 白髪を染めるのをやめる
「もう白髪でもいいや」と言って、染めるのをやめる方。これも多い気がします。
で、ここからが大事なところで。
染めないなら染めないで、それに合った提案が、こっちからできます。
隠す前提のやり方をやめて、白髪が出ている状態で一番きれいに見える長さと形に組み直す。やることが減るんじゃなくて、変わるだけなんですよ。

白髪を短く、シェービング、ヘッドスパ
60代の方に僕がよくおすすめしているのが、この3つの組み合わせです。
1つめ、白髪を活かして短くまとめる。無理に黒くしないぶん、長さと形で見せます。
2つめ、顔まわり・襟足・もみあげをシェービングで整える。うちは理容室なので、美容室ではやらない産毛みたいなところまで全部きれいに剃り落とせます。これで清潔感がはっきり出ます。カットが¥4,950、男前シェービングは眉カット込みで¥3,300です。
3つめ、ヘッドスパ。こちらは効能をうたうものじゃないので正直に書きますが、終わったあとに「気持ちよかった」と言ってもらえることが、とにかく多いです。定年後は自分のためだけの時間が取りやすくなるので、ここはおすすめしたいところ。
染める方には、あえて長さを残します
逆に、白髪染めを続ける方には、別の設計をします。
白髪染めをしている方って、短くすればするほど、生えてきた白いのが早く見えるんです。早い方だと1〜2週間で見え始めます。
なので、襟足やもみあげにバリカンを入れるとき、あえて5ミリ・8ミリと長さを残します。生えてきたときに黒い部分が多く残るので、白いのが目立ちにくい。
どのくらい残すかは、白髪の生え方と、その方がどのくらいの頻度で気になるかで決めています。ここに一律の正解はないです。
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60代の髪は、40代とここが違う
先に、僕の実感を書いておきます。
60代で、20代のころと全く変わらない、白髪も出ていない。そういう方は、本当にごくごく稀です。ほぼいない、と言っていいくらい。
じゃあ何が変わるのかというと、正直「もう全部」なんですけど、中でも大きいのは2つです。
1. 白髪が増える
これは説明するまでもないところ。量も、生えてくる場所も、人によって全然違います。まだらに増える方もいれば、こめかみから一気に来る方もいる。だから「白髪はこうしましょう」の一律の答えがないんです。
2. ハリ・コシがなくなる
もうひとつがこっち。髪が細くなるので、ハリとコシが落ちます。
年齢とともに毛が細くなるのは、まずあります。仕組みとしては、毛が生え変わるサイクルがだんだんずれてきて、育てきれないまま、結局細くなる。原因はひとつじゃなくて、ホルモンの変化、加齢、ストレスもあるかもしれません。
で、ここが一番言いたいところなんですけど。
髪も、体と同じように年を取っています。
体力が落ちたことには、みんな気づきます。肌のハリがなくなったことにも気づく。でも、髪が細くなっていることには、意外と気づいていない。
髪が変わったのに、昔と同じセット、あの頃と同じ髪型をやって、決まらない。当たり前なんですよ。
だから、こっちのやり方も変えていく。それが大事です。
定年後の身だしなみ、今日から変えられること
お金をかけなくても、今日から変えられることがあります。
順番は、洗い方 → 乾かすタイミング → その上で商品。ここを飛ばして、いきなり高いものを買っても遠回りです。
1. 洗い方を見直す
まず、力はいりません。落とす相手は、髪についたワックスやオイルです。
頭皮には必要な脂があるので、そこを削り取る必要はないんです。指の腹でやさしく、で十分。というより、お湯だけで7〜8割は落ちています。
なので、何もつけていない日は、そんなに汚れていません。お湯だけで済ませる日を作っても、僕は全然いいと思っています。逆に、整髪料をつけた日は、その日のうちに落としてあげてください。
2. 乾かす「タイミング」を変える
ここ、一番効きます。しかも無料です。
大事なのは乾かし方より、乾かすタイミングのほう。お風呂上がり、濡れているうちにすぐ乾かす。これだけです。
時間が経ってから乾かすのでは、もう遅いんですよ。濡れているうちに形をつけるから、まとまる。

それと、濡れたままの頭皮は菌が増えやすいので、そういう意味でも早く乾かしたほうがいい。
「短いから自然乾燥でいい」が、実は一番もったいないパターンです。
3. その上で、商品を選ぶ
土台が整ってから、はじめてシャンプーの出番です。
うちで使っている FALAP THE LIFT は、髪にハリ・コシを与えて、根元の立ち上がりをサポートするタイプ。店頭では300ml ¥2,970です。
ただ、僕の考えとしては、シャンプーは汚れを落とすための道具というより、理想の髪に近づけるためのものです。だから「自分に合う一本を選ぶ」ことのほうが本質で、これ一本で全部が解決する、みたいな言い方は僕はしません。
ここまでを、一気に全部やらなくていいです。まずは「お風呂上がりに、すぐ乾かす」だけで十分。それだけで、翌朝のまとまりは変わります。
「自分のために整える」が、いちばん長く続く
身だしなみが続く人には、共通点があります。
「誰かに見せるため」ではなく「自分が気持ちいいから」整えている。
ここが切り替わると、崩れなくなります。
現役のころは、整える理由が「外」にありました。仕事、肩書き、人の目。それが定年でなくなった。
なら、理由を「内」に作り直せばいいだけです。
朝、鏡の前に立つのが嫌じゃない。外に出るのが、ちょっと楽しみになる。それで十分だと思うんですよ。
うちのコンセプトは「イケオジをつくる。」なんですけど、イケオジって、若く見せることじゃないと思っています。
年齢を受け入れた上で、自分を雑に扱わないこと。白髪も、シワも、含めて整えていく。それが60代からの一番かっこいい在り方だと、僕は本気で思っています。
定年後の身だしなみ、よくある5つの質問
Q定年後でも、美容室や理容室に行く意味はありますか?
Aあると思っています。むしろ60代のほうが、人によって差が出ます。白髪の入り方も、髪の細り方も、生え方も全部違うので、自己流だと合わないやり方のまま続けてしまいがちです。特定の部分だけじゃなく、360度、全体のバランスで見て切るのが僕の仕事です。
Q白髪は、染めたほうがいいですか?
A人によります。定年をきっかけに「もう染めなくていいや」という方はけっこう多くて、それはそれで全然ありです。染めないなら染めないで、白髪が出ている状態で一番きれいに見える長さと形に組み直します。染めるなら、襟足にあえて長さを残す、みたいな設計をします。どちらが正解ということはないです。
Q白髪染めをしていると、伸びてきたときが気になりませんか?
Aそこはやり方でだいぶ変わります。染めている方ほど、短くするほど生えてきた白いのが早く見えて、早い方だと1〜2週間で見え始めます。なので、あえて5ミリ・8ミリと長さを残してバリカンを入れます。生えてきたときに黒い部分が多いので、白いのが目立ちにくい。どのくらい残すかは、白髪の生え方と、その方が気になる頻度で決めています。
Q家では、何から始めればいいですか?
Aお風呂上がりに、すぐ乾かす。まずこれだけで十分です。乾かし方より、タイミングのほうが効きます。濡れたままにしておくと頭皮に菌も増えやすいので、そこも含めて早めに。洗い方や商品選びは、そのあとで大丈夫です。
Q春日市のFALAPは、どんな人が通っていますか?
A40〜60代の男性が中心です。定年をきっかけに来る間隔が延びる方もいれば、そのまま変わらず通ってくださる方もいます。どちらが正しいということもないので、来られるペースに合わせて、そのときの髪に合う形にしています。
まとめ:整える理由は、あとから自分で作れます
この記事の要点
- 定年後に崩れるのは怠けじゃない。整える理由が、ある日なくなるだけ
- 一番老けさせるのは白髪でもシワでもなく「どうせ誰も見てない」という諦め。老けて見えるのは、手が入っていない状態のとき
- 定年をきっかけに来る間隔が延びる方・染めるのをやめる方はけっこう多い。染めないなら染めないで、それに合った提案ができる
- 60代で20代と変わらない方はごくごく稀。白髪が増え、髪が細くなってハリ・コシが落ちる。だからやり方も変える
- 順番は洗い方 → 乾かすタイミング → その上で商品。まずはお風呂上がりにすぐ乾かすだけでいい
定年って、区切りではあるけれど、終わりじゃないですよね。
整える理由が外からなくなったなら、内側に作り直せばいい。それだけの話だと思っています。
FALAPは、福岡県春日市にある、理容と美容を合わせたメンズサロンです。JR大野城駅・西鉄白木原駅から近く、駐車場も4台あります。営業は平日10:00〜19:00、土日祝9:00〜18:00(定休は月曜・第3火曜)。
春日市・大野城エリアで「今さらかな」と思っている方こそ、一度、鏡の前に座りに来てください。
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見てる人は、ちゃんといる。……まずは、鏡の前に座るところから。
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合わなかったらいつでも離れてOK。
判断はあなた次第ですからね〜!!
では!!
Love and Peace!!
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